天然の藍は世界中で数世紀にも渡って、染料として尊ばれて来ました。
藍は様々な種類の植物繊維から抽出されますが、日本の藍は日本固有の植物である「蓼(たで)」から取られ、殊に深い色合いを出すことで有名です。
「蓼」は醗酵させると「すくも」と呼ばれる染め材料になります。その「すくも」に、「ふすま」(麦の外側を米糠のようにしたパウダー)、消石灰と灰の灰汁とを加えて、約7日から10日かけて自然に発酵を待ちます。
布や糸は、大きな甕(かめ)の染料に浸しては乾かす作業を15回から20回(シルクを、染める時には40回から45回)も繰り返すことによって、深い色合いに染め上げられていきます。
さらに天日干しをすることによって、鮮やかな藍の色が現れ、染料自体が布や糸の繊維の耐久性も高めるのです。
一日に2回くらい甕に入れ、十分に水洗いをして、3日ほど干してから、又甕に入れます。
晴れた日にしか、仕事は出来ませんので、約3ヶ月掛かります。
天然発酵本藍染めは使い込むほどに良い色合いになり、着こなすほどに柔らかく肌触りよくなっていく、という性質も持っており、生活に根づいた素晴らしい染色方法ともいえます。



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